看護師の過労死を防ぐ
看護師の仕事は多くの患者さんと接する仕事であり、やりがいを感じられる仕事ともいえるでしょう。しかし、仕事量が非常に多いため、「患者さんの対応をするどころではなくなってきている」と感じている方もいるでしょう。仕事がハードな故に自分が体を壊してしまっている方も少なくありません。
近年では看護師の過労死について話題に挙がるようになりました。過労死というと、男性が肉体労働や長時間労働を強いられ、病気などを発症し、死に至るケースを思い浮かべる方が多いと思います。そのため、看護師と過労死というと結びつかない方も多いでしょう。しかし、実際には看護師の方が過労死となってしまうケースも少なくありません。看護師の仕事は様々な医療現場がありますが、中でも緊急性の高い医療機関で仕事をしている方は休む時間すらなく、常に体を動かし、頭を働かせていることになりますから、疲労度は相当なもの。時には、休日に連絡が入り、仕事になってしまうケースもあるので体を休めることが全く出来ない状態となっている方もいるようです。入院病棟を担当している方は交代勤務をしている方がほとんどだと思いますが、この交代勤務により時間外労働を強いられ、過労死の危機レベルに達している方も少なくありません。こういった状況では、患者さんの対応なども難しくなってしまいます。医療機関だけではなく、国や地方自治体なども含めて、こういった医療機関の体制を整えていくことが必要となるでしょう。
このように、看護師の仕事はかなりハードな勤務状況となっている方が多く、過労死などを引き起こしてもおかしくない状況となっています。人の命を預かる仕事でもありますから、これでは看護師としての仕事をしっかりと行うことも出来なくなってしまいます。医療機関では過労死を防ぐためにも残業などを無くしていくことが必要となるでしょう。